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04 (月)
23:59
May

インドバックパッカーの旅『ジャイプルのインド人 RAJU』

今日は、ジャイプルで起きたハプニングと、リキシャワーカーの『RAJU』のコトを書きます。

6日目の夕方、ジョードプルから飛行機に乗ってジャイプルへ。

国内線飛行機は思ったとおり小さくて、よく揺れた。
揺れと疲れと食べてないので、普段酔わないのに飛行機いした。
 ジャイプル着いた頃には疲労蓄積と栄養不足で一気にふらふらに。
連れの『娘』が、インフォメーションでバス乗り場とか予約状況を確認してる間、ソファで気分悪くてへたってた。
空港からバス会社に電話したら、私たちのバスの予約とれてないって言われて、どうしよ的な状況になったけど気力、体力共に尽き果ててしまってたのでした。

とりあえず、バス乗り場まで行こうってことでリキシャに乗って移動。
ジャイプルはデリより車が多くて、立派な建物ばかりで町が進歩してた。
道路に牛がいない。
牛がいない道路を久しぶりに見たよ(笑)
その分、町の音がうるさくて埃、排気ガスだらけで視界が灰色に見える。
バス乗り場着いて予約を確認したけど、やっぱり予約はとれてないらしく、20時発アグラ行きのバスはもう満席で乗れない、とのコト。

インドに来て初めて、計画通りにいかない場面にぶち当たった。
しかも夜だし、ジャイプルはデリみたく観光地化してないので、私たちだけじゃどこがバス乗り場かわからないし、チケットを買う場所も絶対わからない。
日本みたいに代理店ですってわかる看板もないし、バス停もない。
もちろんバスの乗り方とかいう詳しいガイドブックもあるわけない。
だから、普通はツアー会社に手配しての旅になるんだろうね。
その上、私は体調不良で思考能力ゼロ。
バスに乗れないってわかっても考えたくないし体動かす気力もない・・。
ものすごく、ものすごく、ものすごく 死にそうにきつかったのよ。

この夜、私たちが無事にアグラーに行けたのは、空港から乗ったリキシャワーカーRAJUのおかげだった。
RAJUは空港で交渉したとき、予想していた額の何倍もの金額を言ってきた。
いやらしいーこのインド人って思ったけど、バス乗り場まで思ったより遠かったのと、ジャイプルはジャイサルメール、ジョードプルより相場が高いのが街を見ててわかったので、後でふっかけた訳じゃないってわかった。

RAJUはバス乗り場着いたら一緒にチケットの確認をしてくれて、乗れないことがわかったら他のバス会社をあたってみようって連れてってくれた。
リキシャで10分ほどの別のバス会社もその夜のアグラ行きは満席でダメ。
もう一つバス会社があるからって違う場所へ。
3つめのバス会社でやっと22時発のアグラ行きに乗れることになった。
この時、21時。
19時に空港でRAJUと会ってから、すでに2時間経過。

ここで待っていればバスが来るらしいけど、RAJUが帰ってしまうのはちょっと不安。
今ジャイプルのどの辺りにいるのか全くわからないし、バスが本当に来るのかも不安・・。
と、思ってたらRAJUが「バスに乗るまで見届ける」って言ってくれた。

そしてやっと22時発のバスが来た。
私たちは2階の寝台ルームを予約してたんだけど、荷物持って乗ろうとしたらドライバーから荷物は持って行けないからトランクに入れるように言われた。
バスのトランクなんか入れたら危険やん。
盗まれる危険性がある。
2階の部屋なら持っていけるはずなのに・・。
そう思いつつもインド語で「早く入れろ」みたいにわめかれるから入れようとしてたら、RAJU登場。

「この子達は2階のチケットを買ったんだ。荷物は持っていける」 てRAJU。
「いや、違う。この2人は1階の座席に座るんだ」 てドライバー。
「何故だ!? このチケットは2階の寝台ルームのだ」 てRAJUが抗議。
「いや、違う。 1階だ。早く荷物をトランクに入れろ」 てドライバーが言い返す。

どうやら、私たちは2階チケットを買ったにも関わらず1階の座席に座らせられるらしい。

このバス、アグラに着くのは朝の4時。
1階の座席っていうのは、普通の路線バスのようにぎゅうぎゅうでリクライニングもないようなやつ。
なんでやん・・やっぱりインド。
日本人だから何も言えないだろうってことか・・。

そのうちRAJUが大きな声で「何言ってんだ!この子達は2階のチケット持ってるんだ、2階に乗せろ」みたいなコトを怒鳴り始めた。
(娘訳、私には何を言ってるのかサッパリ・・)
それからドライバーとケンカみたいに怒鳴りあいだして、聞いててちょっと怖かった。
それで、ようやく私たちは2階の横になれる部屋に荷物を持って上がることができたのでした。

RAJUがいなかったら私たちはお金払ってるのに、狭い狭いシートでインド人に囲まれて6時間、朝の4時まで乗っていただろう。
その前に、その夜アグラー行きのバスに乗ることも出来なかっただろう。
その夜、アグラに行けないってことは翌日のタージマハルにも行けなかったと思う。
インド人て騙すばかり、とか、お金ぼったくりするとか、用心してたけど、こんなに親切なインド人もいるんだって、ものすごく、ものすごく、ものすごくRAJUの親切が嬉しくて、最後、お別れするとき泣いてしまった。
日本人でここまで親身になってくれる人っているんだろうか?
RAJUは、日本人が忘れてる『優しさ』を思い出させてくれました。無償で。
その気持ちがとっても嬉しかった。

インドでの忘れられないことBEST3に残るRAJUのお話でした。

これから ジャイプルに行く予定がある人RAJUを紹介しますのでヨロシク。


RAJU 本当に本当にありがとう*

続く

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2009-05-04 (月) | インドバックパッカー 2009年5月
コメント(1)