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05 (日)
15:30
August

映画「パッション」観ました

この映画は6年くらい前に一回見た。
初めてイタリアに行ってローマ帝国のこと知りたくなった頃。
古代ローマの映画を片っ端から観たくなり、TUTAYAで借りまくってたときに見つけた。
メルギブソン監督だから、つまらなくはないだろう、と思いつつ観たら、つまらないどころか、めっちゃ重かった。
こんな事があっていいのだろうか。。
って心が苦しくなった。

さて、今回は遠藤周作著書「イエスの生涯」「キリストの誕生」を読んだ後なので前回と比べ物にならないくらい理解できました。
ローマ支配下にあるエルサレムの権力関係やユダヤ教会のこと、バリサイ派の祭祀、イエスの弟子の心理など予備知識がないと映画だけ見てもわからない。
そして、この映画が真実に忠実に描かれていることもよくわかりました。
本を読んだあとに映像で描写されると、とても理解できる。

イエスは人間には持ち合わせることかできない「愛」を持っていたと思う。
人間以上の心。受け入れられる心。
神なのかな。
私にはわからないこと。
私にはできないこと。
イエスは私たちにはわからない何かを持っていた。
そうでないと、2000年経った今、世界中でイエスを信じる人がいてこんなにキリスト教が浸透するわけがない。

かと言って、私がキリスト教を信仰したいとかではない。

ただ、イエスは素晴らしい人だったと心から信じられる。
私の受難は、とてもとても小さなことだとも思う。

「パッション」はとても重い内容なので、イエスのこと、キリスト教のことを知りたいと思わないのなら観ないほうがいいと思う。
とてもツライ描写があるから。

イエスが十字架に磔られ殺されるまでの12時間を2時間に集約した映画。
映画だけ見てもわからない、観たあとにイエスを非難するようなひとは観るべきではない。
背景にはあの時代特有の、権力者の傲慢、神への相当なる信仰、ユダヤ人同士の諍いや階級落差、色々なものが渦巻いてる。
あのなかで神の愛を信じ続けたイエスは人間を超えてる。

以上、語りました。
結構、勉強したので、キリスト教もイエスの行いもわたしの中では納得できました。

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