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22 (月)
15:51
October

「未完の贈り物」読みました

奈良から帰ってきて半月経った頃からようやくヒマを感じるようになったので、本屋に行きたくなった。
前職中、心身ともに忙しくて読書から遠ざかってけど、余裕ができて本を読みたくなったのでした。

目当ての本はなかったけど、孫ちゃんにかわいい赤ちゃんニットを編んであげたかったので、編み物コーナーを物色。見てたらいろんなニットが編みたくなった。2冊ほどニットの本を選んで、向かいのコーナーに目を通してたら、1冊の本に目が留まった。

『未完の贈り物』 「娘には目も鼻もありません」

読みたいな、と思ったけど買って帰るのは、「重く」感じた。
立ち読みしよっかな。と思い、パラパラとめくったけど、やっぱりしっかり向き合って読む内容と思ったので買うことにしました。
この本は「先天性無眼球症」「先天性多発奇形症候群」などの障害をもって生まれた赤ちゃんと母親の8年間を綴ったドキュメンタリー。
何かの雑誌で奇形の子供の写真を見たことあるし「怖いな、かわいそうだな」と思うことはあったけど、この病気について詳しく知る機会はなかった。

「先天性無眼症候群」は、生まれつき眼窩組織と眼球が欠如したもの。
睡眠に必要なメラトニンは網膜を通して育成されるから、眼球がないとメラトニンの生産ができず長い時間眠りに就くことができないという。光覚がないので昼と夜の区別もつかない。
目が見えないというだけでなく、睡眠も普通にとれない悲しい障害なんだって初めて知った。

何の病気でも治療は大変つらいものだと思いますが、この義眼治療は今まで知らないが故に読んでいて痛ましい限り。加えて米国の高額な医療費事情、出産時の産婦人科医の心無い態度、産婦人科医を訴えた裁判の行方など、著者の倉本美香さんの強さには敬服するばかりです。

著者は、10年間 国際線客室乗務員として空を飛ぶ仕事をしてました。
去年起きた、東日本大震災の原発事故の影響が論議される中で 「原発の事故で漏れた放射能はごく微量であって 日本とニューヨークを行き来する乗務員のほうがはるかに超えるものである」 だから、「乗務員でも影響がない程度の放射線量であるから大丈夫」と言いたかったのでしょうが、古傷をえぐられるような苦しさに直面したと述べています。
その当時も電磁波の影響で男性パイロットは女の子を授かりやすいというのが業界内での通説とされていたが、放射能の影響についてはまったく議論されることがなかったそうです。
そしてチェルノブイリの事故の影響で奇形で生まれた子供の写真集の中に わが子とそっくりな症状の子どもの写真を見つけた時涙が止まらなかったと書いています。

原発事故、大した量ではないと言いながら、大事なことは隠され私たちは知ることはできない日常。
あらためて、怖いな、と思いました。

普通に健康に生まれたこと、普通に生活できること、見える事、聞こえる事、歩ける事、病気じゃないことがどんなに幸せな事かもっと感じなければいけないですね。
世の中おかしいし。
ついには地元博多駅で通り魔事件起きたし。
電磁波に囲まれている日常。
イギリスでは、電磁波障害から子供を守るために16歳以下は禁止、アメリカでも同じ理由で持ち込み禁止の学校もあります。電磁波に対しては個人個人もっと対策したほうが良い。特にちいさい子供をもってる家庭。

話が逸れた。


「未完の贈り物」 
最後に書かれている言葉です。

「わたしたちにとってかけがえのない瑠璃色のガラス玉のように大切な宝物が、この先の人生で出会う幾千幾万の人たちに生きる力と勇気を与えることができますように」
「千璃、たくさんのところから、あなたの名前を呼ぶ声が聞こえるでしょう」

たくさんの勇気をもらったと思いました。
遠い日本からたくさんの人が名前を呼んでいると思います。
(わたしも含めて)

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