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22 (金)
23:54
April

S.M.ソプラ・ミネルヴァ教会

4月22日 17日目

サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会は、エジプトの神イシスの神殿跡に建てられたのですが、近くに建っていた古代ローマの知恵の女神「ミネルヴァ」の神殿跡と間違えられ、この名前が付きました。
(イタリア語で〝上″はsopra) 
1280年に着工、完成は1370年。
ローマで唯一のゴシック教会、パンテオンのすぐ近くに建ってます。





教会前に建つ象のオベリスク 
『ミネルヴァのひよこ (Pulcino della Minerva)』
ベルニーニがデザインした象の彫像がエジプトのオベリスクを支えてます。
ベルニーニの弟子、エルコール・フェラッタの手によって1667年に完成しました。


ローマにある11本のオベリスクで一番短いオベリスクです。
ラテン語で「堅固な知識を支えるには強い心が必要である」という意味の文が刻まれてます。

内部は、金メッキをちりばめた青い天井がきれいでした。


「カラファの礼拝堂」 
15席末に、枢機卿オロヴィエロ・カラファが聖トマス・アクィナスに捧げた礼拝堂です。
フィリッピーノ・リッピによる「聖母被昇天」「受胎告知」「聖トマス・アクィナスの勝利」のフレスコ画が描かてます。
画祭壇の上には、聖トマス・アクィナスがカラファ枢機卿を祝福されたマリアに紹介する様子、右手の壁には後光をまとった聖トマスが描かれてます。


昔の絵って物語が織り込まれてるから絵本の挿絵みたいと思う。

「受胎告知」(Annunciazione)



「あながいの主イエス・キリスト」
 ミケランジェロ


違和感を覚えるブロンズの腰布は、「裸体像は破廉恥だ」ということで後から付けられたもの。
ブロンズに見えなくて、腰布の形も微妙で、ヘンなの・・って思ってたのでなるほどーです。

聖具保管室では2度、コンクラーヴェが行われたことがあります。
1回目は1431年3月でエウゲニウス4世 (ローマ教皇)が選出。
2回目は1447年3月でニコラウス5世 (ローマ教皇)が選ばれました。

また、異端審問で有罪とされた後の1633年6月22日、ガリレオ・ガリレイは、有名な自説の放棄をこの教会で発表しました。
ルネサンス前期の有名な画家フラ・アンジェリコ、パウルス4世 (ローマ)、教皇メディチ家のレオ10世 (ローマ教皇)、クレメンス7世 (ローマ教皇)は、この教会に埋葬されています。
 
1556年に、この教会は小バシリカに位置づけられました。
とりあえず行っておこう的な気持ちで行ったのですが、位が高い教会だったんですね。
何も知らないで観光してるけど、あとで知るととても楽しいです(^_^)


イタリアの教会は、どこの教会に行っても、美術館さながらの多くの作品で飾られています。
教会の中は不思議な空気が漂っていて、歴史を物語っている絵や彫刻、芸術の中にいると心が落ち着く。
教会に限らず、公園でも同じかな。
何百年、古いものでは千数百年前もの間、純粋に祈りをささげられてきたものには、目に見えない何かが宿ってるのかもしれないと、思うのでした。

わたしも邪念を持たず、純粋に祈り続ける精神を持ちたいものですが、とても難しいことだと思う。



つづく 『ローマうろうろ①』へ

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2011-04-22 (金) | 蘭・西・仏・伊 2011◇イタリア編
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