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(水)
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April
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サンタ・トリニタ教会
ブランカッチ礼拝堂へ行くときに渡る、アルノ川に架かるサンタ・トリニタ橋は1257年に造られました。
デザインはミケランジェロによるものとも言われていますが、水害、氾濫による再築を繰り返し1944年にドイツ軍に破壊され、現在の橋は1957年に復元されたものです。
季節を表す4対の彫刻で飾られおり、ドイツ軍から破壊された後に復元したときは川床から断片を回収したそうです。
フランス、リヨンのソーヌ河岸を思い出します。
橋の手前のサンタ・トリニタ広場の中央にはコジモ1世が建造した正義の柱(Colonna della Giustizia)があり、まわりには中世のなごりが残る貴族の館が建っています。
この記念柱は、革命を謀った反メディチ勢力のフィレンツェの貴族達との間で起こった戦い(モンテムルロの戦い、1537年)でコジモ1世の軍が勝利したという知らせをこの場所で受けたことを記念して建てられました。
よく見ると正義の女神、テミス像は手に天秤を持っています。
「テミス」は、ギリシア神話でゼウスの妻となった女神で、目隠しをして、右手に剣、左手に天秤を持って立っています。
法曹界で使われるこの像は、目隠しで「予断を持たず」、剣で「力」を、天秤で「正しく判断する正義」を表しているそうです。
『サンタ・トリニタ教会』
フィレンツェの貴族によって1092年に建造されました。
その後も1258年以降、数回にわたって改装、復元がされてます。
教会内部も美しい。
右側廊の4つ目の礼拝堂の祭壇画「受胎告知」
ロレンツォ・ディ・モナコ
中央主祭壇右のサッセッティ礼拝堂。
壁面のフレスコ画は「聖フランチェスコ伝」、祭壇画は「牧者の礼拝」 ドメニコ・ギルランダイオ
1485年(ギルランダイオはミケランジェロの絵の師匠です)
サッセッティ家礼拝堂はドメニコ・ギルランダイオの壁画、「聖フランチェスコ伝」でヴォールト天井まで埋め尽くされていました。
この教会にはギルランダイオに繋がる画家が揃います。
左側廊の第2礼拝堂、ボンベーニ礼拝堂には息子リドルフォ・デル・ギルランダイオの「聖ヒエロニュモス」
左の壁正面にはアントーニオ・デル・チェライオーロの「シエナの聖カテリーナの神秘の結婚(1560年)
右の壁にはミケーレ・トジーニの「受胎告知」(1570年)
どこの教会もとても美しい。
日本では出逢えないものばかりです。