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17 (日)
23:53
April

イタリア文化週間美術館めぐり②

4月17日 12日目

『パラティーナ美術館』は『ピッティ宮』の2階にあり、ラファエッロの作品11点があります。

ピッティ宮はフレンツェの商人ピッティが建設したのでピッティ宮という名前。
ピッティってメディチさんの名前かと思った。その後、ヴェッキオ宮に住んでたメディチさんに売却されて現在の姿に。

パラティーナ美術館のほかに銀器博物館、近代美術館、衣装博物館、陶磁器博物館、コンサートホールもあり、まとめてピッツィ美術館とも呼ばれます。
宮殿裏にはメディチさんが妻のために造った広大なポーポリ庭園があります。
今回行ってないから次にフィレンツェに来た時には行ってみよう。(今度って?)

道路まで入場者の列が並んでたけど、意外に17分で入れました。


ラファエッロの「椅子の聖母」と「ヴェールの女」「大公の聖母」を見ておかなくては。

「ヴェールの女」1516年に書かれてる女性はラファエッロの愛人でパン屋の娘(ラ・フォルナリーナ)だそうです。
ラファエッロはこの女性を愛していたけど、ラファエロ支持者の姪との結婚話がもちかけられ、野心があったラファエッロはこの結婚を断るわけにはいかず、そのためラ・フォルナリーナとの恋愛関係を終わらせようとします。
しかし、フォルナリーナを愛していたラファエロは想い断をち切ることができず、せめて絵の中だけでも婚姻するという自己表現からこの絵を描いたとされます。
絵で婚礼用の衣装を纏っているのは人妻だというラファエロのメッセージで、彼女の表情は、結ばれない悲しみを表現していると云われます。
ヴェールの下に見える髪飾りは人妻を意味し、描かれた当初は婚姻の証である指輪がフォルナリーナの指に描かれていたけど、本作が一般に公開されることになったことから、ラファエッロ自身が指輪を隠す為に後から絵具を上塗りしたそうです。
なるほど。。哀しい恋のお話があったのね。

「小椅子の聖母」1515年は聖母マリアと幼子キリスト、聖ヨハネらしい。

「大公の聖母」1505年は、所蔵していたトスカーナ大公が、公務のときも私用のときも、片時も手放すことはなかったというほど大切にしていたことから呼ばれるようになったそうです。

中、とにかく広かったです。
メディチさんのお部屋は豪華、豪華としか言えない。
ここも写真撮影禁止。
ラファエッロ、すごいなぁ。

ヴェッキオ橋からシニュリーア広場まで歩くだけでも教会や柱が建ってます。
『サント・ステファノ教会』


この日、昼から美術館を4つまわったのでおなかいっぱい。

アンジェリコの受胎告知見たし、メディチさんの豪華な礼拝堂もみたし、ミケランジェロのダビデオリジナル見たし、ラファエッロの有名な絵画も見れたし。。

とても満足できる1日でした
 

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