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14 (日)
23:39
November

『永遠の0』 読みました

 あおい書店でレジ前に山盛り積まれてたこの本を見つけた。

帯に大々的に書かれてた文言「Rー40本屋さん大賞小説部門第1位 」「2009年最高に面白い本大賞 文庫・文芸部門BEST10第1位」と内容に興味を持ったから。
 
あらすじ

26歳の青年が太平洋戦争で戦死した祖父の生涯を調べるため60年前の元戦友たちの証言をもとに祖父の生涯を辿るもの。

日本軍敗色濃厚な太平洋戦争末期に「死にたくない」と生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「臆病者」と陰口を言われながらも、零戦の操縦では一流の腕を持ち、まわりから一目置かれる凄腕のゼロ戦パイロット。
浮かび上がってきた祖父の姿は予想もしないものだった。

だが「妻子のために生きて帰る」と言い続けた男は、終戦1週間前に自ら零戦に乗り命を落とした。彼はなぜ最後に特攻として死を選んだのか?

この小説には私が今まで知らなかった戦争の事実が書かれていた。
映画や戦争の特集で似たような記事を見てもここまで心には入り込まなかった。

零戦のこと。
特攻隊命令がどのように行われていたか。
当時の日本のエリート軍人たちのこと、大本営のこと。
そして特攻隊として出撃した若い特攻隊員のこと。
太平洋戦争末期の戦いがいかに人の命を粗末に扱っていたか。
『人間は飛行機以下』 という言葉はとても悲しかった。

自ら戦争の本を読めば知り得た事実だけど私はそこまで戦争に興味をもってなかったんだな。
TVや学校で習ったことだけで十分理解してるつもりだった。

国は都合が良い事しかメディアに流さない。改めて実感した。
今問題の尖閣諸島ビデオも裏で何を隠しているのやら・・・


小説には当時、ニューギニア島、ガナルカタル島、レイテ島、ルソン、インパールで何万人という将兵が飢えで死んでいったことも書かれていいた。飢えた理由も明確に。
「立つ事が出来るものは30日、座ることが出来るものは3週間、寝たきりになった者は1週間、寝たまま小便する者は3日、ものを言わなくなったものは2日、まばたきしなくなった者は1日の命」
この話 すごく心に刺さった。
私の叔父はニューギニアで戦死してる。
父と戦死した叔父は15歳ほど年が離れてるし、昔祖父の部屋に飾られていた色褪せてた遺影は覚えているけど、自分が生まれるずっと前に亡くなった叔父に、そして戦争の詳しい実態には全く関心がなかった。
全く関心を持たなかった自分が情けない。そんな気持ちにさせられた。


この小説は祖父の人物像を通してあの時代を生きた人達の想いが描かれている。
読みながらいろんな想いが出てくる、感動するという簡単な言葉を使いたくない、胸に残る小説です。

あの時代。特攻に志願しないと言えずみなが喜んで往きます、と言った時代。
その時代に特攻を拒否して生きて還りたい、と言いつづけた男の勇気は心揺さぶられます。


涙はもちろん。出まくります。

戦争の話がここまで多いとは思わず、ただの小説と思い買った一冊だったのに
とても心に深く残る一冊になりました。
オススメ。
日本人として、又戦争を体験してないからこそ読んでもらいたい。

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