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29 (水)
11:11
December

コミック 『織田信長』 読みました

年末です。
今日は年末らしい過ごし方をしなくてはいけないので忙しいです。
天気が小康状態で雨も風もないので今日のうちに買い物に行きます。
早くいけばいいのにブログ更新してます。
ヤバいな。 遅くなる。。なーんて思いながら。

『織田信長』読みました。

原作=山岡壮八、画=横山光輝。
マンガですが、よくわかる歴史ってやつです。
読むに至った理由=映画「GOEMON」にはまった私のブログを見た姉が貸してくれた。
普通なら読む気しないけどGOEMONでちょっと歴史を知りたくなったのでした。


感想は面白い。でも、興味なければ面白くないだろう。
話が進むにつれて、戦国大名やお城の数が増えてきてごちゃ×2になってきます。
戦国大名=登場人物は増えるのに顔はほとんど同じなので、誰かわからなくなります。
髪の色と微妙な髭や着物の柄で識別しながら読むけど‥うむ。難しい。
話が難しいというより、人を見分けるのが難しい(笑)

『本能寺の変』は「怨恨説」が一般化されていて、このコミックもその説で語られているけど、光秀の挙兵の動機として怨恨(江戸時代までの怨恨説とは異なる根拠に基づく)、天下取りの野望、朝廷守護のため、GOEMONでも語られてた黒幕説など数多くの説がある。

でも本当のことは誰にもわからない。
410年前の出来事の真実。明智光秀の本当の心の内は誰も知ることができない。
歴史のロマン。
戦国時代に生きた武将たちの生き様に深~く想いが入り込んでしまうのでした。

さて、織田信長が好んで舞ったと伝えられる能に『敦盛』があります。

思へばこの世は常の住み家にあらず。         
草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし。     
きんこくに花を詠じ、栄花は先つて無常の風に誘はるる。
南楼の月を弄ぶ輩も月に先つて有為の雲にかくれり。  
人間五十年、下天のうちを比ぶれば夢幻の如くなり。  
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか。 
これを菩提の為と思い定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ。

特に好んで演じたと伝えられている 「人間(じんかん)五十年」は、人間の定命は50年であるとの意。
◆「化天」は、「六欲天」の第五位の世「化楽天」で、一昼夜は人間界の800年にあたり、化天住人の定命は8,000歳とされる。
◆「下天」は、六欲天の最下位の世で、一昼夜は人間界の50年に当たり、住人の定命は500歳とされる。
人間の命は化天あるいは下天の住人に比べれば儚いものであるとしている。

映画「GOEMON」で中村橋之助が舞う敦盛に魅せられたので、この映画の中の敦盛が好きなだけかもしれません。
「GOEMON」中村橋之助の敦盛 →http://www.youtube.com/watch?v=90BdBwVl-Ho

敦盛とはなんぞや?と調べてみました。

敦盛とは平家物語にその名が見える、平氏方の若き侍です。
一の谷の合戦で敗れた平家を源氏方は逃すまじと追い立てる中で、源氏の武将熊谷次郎直実は手柄を上げるべく、良き敵を探して見渡すうちに、海に乗り入れたる馬上の武者を見つけます。
こは良き敵、逃さじものと大音上げ、 「そこに落ちさせ給ふは平家方の御大将と見受けたり。かへさせ給へ」
武者、それを聞きて、敵に後ろを見せまじと馬首を返します。
そして馬上にて組み合えば、屈強の熊谷、この武者を汀にて取り押さえ、首を取らんと兜を取り去ります。
ところが見れば歳十六、七ばかりの容顔まことに美麗なる若武者、思わず我が子を思い出し、哀れの身に沁みて、この方おひとりの命のために源氏が負けることもあるまいと助けようとするが、後ろの山から味方の軍の声。
「熊谷は敵を組み敷きながら、今、おめおめと助くるは必定逆心と覚えたり。 二心あらば熊谷ともども討ッ取れ」
熊谷、これを聞きて是非もなしと「許させ給へ」 といえば若武者「ただ疾く疾く首を取れ」
こうして熊谷は涙ながらに首を取りました。
後にこの若武者は平経盛の第三子、敦盛と知れました。

このエピソードは幾分創作が混じっているということですがそれはここではおいといて。
熊谷に呼び立てられたとき、何故敦盛はそのままに逃げずに取って返したのか?
おそらく敦盛は戻れば命のないことも判っていて散ることを望み、そして望むままに散ったのではないでしょうか。
生き恥をさらしてでも命を繋ぎ、生き続けることこそ真に勇気の要ることかも知れません。
それでも敦盛のように誇りの中に華と散る姿に憧れるのもまた事実。

その後、源平の戦いに疲れた熊谷は、出家して法名 蓮生と名乗りました。
秋八月、蓮生が平の敦盛の菩提を弔うために摂津国須磨の浦へ赴いた際、笛の音が聞え、草刈男らに出会う。蓮生が男らに誰が笛を吹いていたのかと尋ねると、男らの一人が笛にまつわる因縁について語り、十念を授けて欲しいと言う。蓮生が理由を質すと、その男は敦盛の化身である事をほのめかして姿を消す。
夜、蓮生が読経していると敦盛の霊が現れて平家一門の栄枯盛衰を語り、平家最後の宴を懐かしんで中之舞を舞い、一ノ谷合戦での討ち死にの模様を再現して見せる。
そしてやっと敵である直実に巡り会えたと仇を討とうとするが、すでに出家して蓮生となって弔いにつとめる直実はもはや敵ではないと悟り、極楽浄土では共に同じ蓮に生まれる身になろうと言い残して敦盛の霊は姿を消す。
というお話でした。

信長が若い時より好んで舞ったと言う幸若舞(こうわかまい)の演目の一つ「敦盛 : あつもり」
幸若舞は武士の華やかにしてかつ哀しい物語を主題にしたものが多く、能や歌舞伎の原型と言われているそうです。
海老蔵。。 歌舞伎を汚しやがって。。

歴史って、昔の人が考えたこと、してきたこと。って心惹かれます。
というわけで最近歴史のお勉強をしているのでした。

結局、このブログ更新に1時間10分。。
身支度して買い物行こう。。 
 

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