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21 (木)
23:50
April

ローマ観光 初日

4月21日 16日目

朝、9時半頃初のレッジョナーレ(普通電車)でローマまで移動です。

日本の場合、新幹線と特急電車、普通電車を比べると、乗り心地、広さに大きな差があるので、レッジョナーレはきっとぼろっちいんだろうと思ってた。
でも、意外に快適。
イタリア版新幹線のECよりも良いではないか。


EC、1時間30分で€45。 
R、4時間弱で€17。
ECで高いお金払って窮屈に乗るより、Rで景色眺めながら乗る方が絶対良いと思った。

ローマは2回目なので(しかも1か月半前に来たばかり)余裕です。
ホテルにチェックイン後、ゆっくりしたら、前回も利用した両替屋に行って、その後はあてもなくぶらぶらと前回駆け足で回った観光地へ。

「S.M.デッラ・ヴィットリア教会」に来たけど、外壁にすっぽりカバーがかかって工事中でした。中見たかったけど、入れたのかなー。
残念でした。

これは、S.M.デッラ.ヴィットリア教会の前にある『モーゼの噴水』
モーゼ像には、角が生えてます。

そのあと、バルベリーニ通りを歩いて、バルベリーニ広場へ。

『トリトーネの噴水』

前回来た時は薄暗かったけど、今日は天気が良くて水がまぶしかった。
まだ、4月なのに陽射しがとても強いのです。
ヨーロッパの陽射しは日本とは違うみたい。
わかってなかったせいで、帰国後日焼けに気づいてぞっとしました。

『トレヴィの泉』

これまた、人だらけでしたー。


それから、パンテオンに向かうために「コロンナ広場」を通りました。
『マルクス・アウレリウスの記念柱』 

建設時期は不明ですが、付近で発見された金石文によると、マルクス・アウレリウスがなくなった(180年)後の193年に建設されたようです。
10メートルの土台の上に、29.60メートルの円柱が建っていて、高さは約40m。
内側に螺旋階段が掘られていて、190段~200段の階段があります。トラヤヌスの記念柱と同様に、階段内はレリーフにある細いスリットから採光するようにできています。

らせん状に彫られたレリーフがきれいすぎる。

ちょっと歩くと、ピエトラ広場。
『バドリアヌス帝の神殿』 
145年に建造されました。
バドリアス帝は、火事でなくなったパンテオンを再建した皇帝。
並んだ11本の柱が美しい。


ピエトラ広場にいた人間彫像。


今回は道に迷わないので、行きたい場所にサクサク行ける。

前回、なんであんなに道がわからなかったんだろう(笑)

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21 (木)
23:00
April

16日目 ROMA だ(*^_^*)

とうとう旅最後の町ローマに。
早い。。残り4日間で帰国しなくちゃいけない(寂)

旅前半はスペイン、フランスと気が抜けなかったけど後半はとてものんびり過ごしてます。

今日はレジョリーナで移動。普通列車は勝手に危険だと思い敬遠してたけどICと比べて時間も大きく違わず金額安く、良い便もなかったのでレジョリーナを利用しました。
そしたらレジョリーナ快適。どこも危険じゃないし(笑)
座席広いし、横に人が座る心配がない。トリノ~フィレンツェのECは乗車率60%(くらいと思う)なのに前も横も人が座って窮屈でした。
日本のローカル線はガタゴト揺れるし臭いしいただけませんが、イタリアのローカル気にいってしまった♪

すりや詐欺など危険、危険と言われたけど今回も平和です。事前の情報収集と自己防衛があれば楽しく過ごせると実感中です。
サグラダ・ファミリアで会ったポルトガル人が「すりに気をつけてね。自分は背中のナップサックから財布をすられた」って言ったけど、サグラダ・ファミリアでリュックを背中にからうなんて(笑)

さて、ローマのホテル。復活祭前で安いホテルがとれなくて私的には高めのホテル。高いだけあって良い感じ。気に入った♪

チェックインして、カフェでパニーニを食べてから両替へ。良いレートで両替できました。

今はトレヴィの泉、眺めてます(^_^)
いつものように人だらけ。

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20 (水)
23:54
April

フェレンツェ最終日

4月20日 15日目

「サン・ガエターノ教会」
ガイドブックやネット上でも特に有名どころではない教会。
S.M・ノヴェッラ教会から南にぶらりと歩いてて目に留まったので、中に入ったらとってもきれいでした。

少し薄暗くて黒っぽい。
中に彫刻がたくさん飾られてるところが今まで見てきた教会と違って新鮮でした。


帰国して調べてみたら「開いているのに遭遇した人は幸運」って英語版ガイドブック(ロンリー・プラネット)に書いてあるそうです。
幸運だったのかなー。

「サント・スピリト教会」
S.M.デル・カルミネ教会の帰りに寄りました。
残念なことに今日は閉館日。中も是非見てみたいので今度フィレンツェに来た時に必ず行きたい教会です。


教会前の広場には市場が出てました。


良さ気な服が€3。 
€1のキャミもあって4点買って€9,5。

最後にホテルの部屋の窓から見えるので気になっていた「英国人墓地」へ。

部屋から見えるフィレツェの街の中で、このエメラルドグリーンの頭頂部がひときわ目立ってました。
建物のまわりにぐるーっと塀があって、閉館時間過ぎていたので庭の中にも入れず残念でした。

フィレンツェ滞在は4日間。
予定では1日、ピサ観光に行こうと思ってたけど面倒になって行かずじまい。
その分、多くのものを観たかと言えばそうでもなく、めっちゃゆっくり過ごしてました。
ピサには今度行けば良いし♪

旅も2週間過ぎると、まったりしたくなるものだ。。

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20 (水)
23:53
April

フィレンツェのドゥオーモ

4月20日 15日目

ドゥオーモ『サンタ・マリア・デル・フィオナーレ大聖堂』は、白、ピンク、グリーンの大理石の幾何学模様で飾られた美しい聖堂です。
聖堂の大きさとしては世界で4番目。約3万人が一堂に会することができる広さを持ってます。

14世紀にいたるまで建築、芸術の面で主導権を握ることのなかったフィレンツェでしたが、ピサやシエナの大聖堂建立に触発されてこれをしのぐ大聖堂の建設を開始。
1296年から172年間の歳月をかけて建設されました。

ドゥオーモの横にそびえたつ89mの塔は「ジェットの鐘楼」
1334年にジェットの設計で造り始め、1337年にジェットがなくなったあとジェットの弟子に引き継がれ、完成したのは聖堂より100年早い1387年。
設計当初、最上部に造る予定だった尖塔の代わりにテラスが造られています。
そのテラスへは414段の階段を登って上がることができます。


遠くから見てもきれいだけど、近くから見てもきれい。

ドゥオーモの後陣。


ドゥオーモ前に建つ「サン・ジョバンニ洗礼堂」
ローマ時代の5世紀の建築であるという説が強いフィレンツェでもっとも古い建物です。
町の守護聖人、聖ジョバンニに捧げられたもので、ドゥオーモができるまでは聖堂として使われてました。


『サンタ・マリア・デル・フィオナーレ大聖堂』は、ドゥオーモ、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼、この三つの建築物で構成されます。

洗礼堂にある南、北、東の3つの出入り口のうち、ミケランジェロが「天国の扉」と名付けた東の扉はとくに有名で、金メッキを施され金色に輝いてます。


1452年から27年間の歳月をかけて造られたこの扉には、ロレンツォ・ギベルティによって旧約聖書の逸話が10枚描かれてます。
1枚1枚を近くで見るとさらに美しい。私好みを厳選して2枚アップ。
「アダムとエヴァの創造」


「ヨセフの物語」


ドゥオーモ内部は広くて、静粛な雰囲気。
人々の声でざわついてるときには静かに見学するようアナウンスが入りました。


クーポラ内側に描かれたヴァザーリとその弟子たちによる「最後の審判」

復活祭前の休日に入ったせいか知らないけど、今日は昨日に増して尋常じゃない観光客の数。ドゥオーモの中に入る人の列は延々と続いてて、数えたら約300人以上並んでた。

ちなみにわたしは昨日運よく誰も並んでない時に通った時に待たずに見学できました。
ドゥオーモはどこに行くにも通る場所で、毎日何回もドゥオーモを見れて楽しかったー。
最初にドゥオーモ見た時は目の前に広がる迫力にすごーい!!と思って目が釘付け、って感じでした。

高所恐怖症じゃなかったら、クーポラやジェットの鐘楼に登る予定だったんだけどなー。


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20 (水)
23:52
April

サンタ・トリニタ教会

4月20日 15日目

ブランカッチ礼拝堂へ行くときに渡る、アルノ川に架かるサンタ・トリニタ橋は1257年に造られました。
デザインはミケランジェロによるものとも言われていますが、水害、氾濫による再築を繰り返し1944年にドイツ軍に破壊され、現在の橋は1957年に復元されたものです。


季節を表す4対の彫刻で飾られおり、ドイツ軍から破壊された後に復元したときは川床から断片を回収したそうです。


フランス、リヨンのソーヌ河岸を思い出します。


橋の手前のサンタ・トリニタ広場の中央にはコジモ1世が建造した正義の柱(Colonna della Giustizia)があり、まわりには中世のなごりが残る貴族の館が建っています。

この記念柱は、革命を謀った反メディチ勢力のフィレンツェの貴族達との間で起こった戦い(モンテムルロの戦い、1537年)でコジモ1世の軍が勝利したという知らせをこの場所で受けたことを記念して建てられました。

よく見ると正義の女神、テミス像は手に天秤を持っています。
「テミス」は、ギリシア神話でゼウスの妻となった女神で、目隠しをして、右手に剣、左手に天秤を持って立っています。
法曹界で使われるこの像は、目隠しで「予断を持たず」、剣で「力」を、天秤で「正しく判断する正義」を表しているそうです。


『サンタ・トリニタ教会』
フィレンツェの貴族によって1092年に建造されました。
その後も1258年以降、数回にわたって改装、復元がされてます。


教会内部も美しい。
右側廊の4つ目の礼拝堂の祭壇画「受胎告知」 
ロレンツォ・ディ・モナコ


中央主祭壇右のサッセッティ礼拝堂。
壁面のフレスコ画は「聖フランチェスコ伝」、祭壇画は「牧者の礼拝」 ドメニコ・ギルランダイオ
1485年(ギルランダイオはミケランジェロの絵の師匠です)


サッセッティ家礼拝堂はドメニコ・ギルランダイオの壁画、「聖フランチェスコ伝」でヴォールト天井まで埋め尽くされていました。
この教会にはギルランダイオに繋がる画家が揃います。
左側廊の第2礼拝堂、ボンベーニ礼拝堂には息子リドルフォ・デル・ギルランダイオの「聖ヒエロニュモス」
左の壁正面にはアントーニオ・デル・チェライオーロの「シエナの聖カテリーナの神秘の結婚(1560年)
右の壁にはミケーレ・トジーニの「受胎告知」(1570年)

どこの教会もとても美しい。


日本では出逢えないものばかりです。

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20 (水)
23:51
April

ブランカッチ礼拝堂

4月20日 15日目

とっても有名なフレスコ画だというので絶対見ようと思っていたのがカルミネ教会のマザッチョ。教会内のブランカッチ礼拝堂には、1400年代を通してもっとも重要なフレスコ画のシリーズが保存されてます。
この礼拝堂は、もともとフィレンツェの商人ブランカッチ家の所有であり、1424年頃フェリーチェ・ブランカッチがマゾリーノマザッチョにフラスコ画を委託して描かれることになりました。

一番有名な『貢の錢』を描いたマザッチョは27歳の若さでこの世を去りましたが、後のルネサンス絵画のあり方を決定づける方法的モデルとなる作品を残し、ルネサンス美術そのものの創設者の一人であるともみなされています。
向かって左側のフラスコ画です。


『貢の錢』 マザッチョ
イエスが「神のものは神へ、カエサルのものはカエサルへ」と言ったエピソードがあります。
一つの絵の中に異なる3つの場面が描かれています。


1427年、フィレンツェでは市民全員の資産に対し課税するという新しい税法が施行されます。
●まん中の絵は、キリストと弟子達が収税人から納税の義務を果たさないのかと詰め寄られてるシーンで、イエスは聖ペテロに、神の子には貢納の義務のないことを教えながらも、湖で魚をとるように教えています。
●左の絵では、釣れた魚の口に銀貨が入っているシーン。
●そして、聖ペテロはそれを収税人に渡す(右の絵)というシーンです。
このフレスコ画は「税金を払うことは市民として義務である」という当時の新しい思想を反映して描かれてます。

『テオフィルスの息子の蘇生と教座のペテロ』 
マザッチョ(後にフィリッピーノが描き足し)
聖ペテロの奇蹟のエピソードを表したものです。

マサッチョのオリジナルの部分には、ブランカッチゆかりの人物が描かれてましたが、1435年にブランカッチが反メディチ謀反の罪でフィレンツェを追放されたことから、それらの人物画が故意に削り取られてしまったのではという説があり、50年後にフィリッピーノがメディチ家ゆかりの人物を描き足しました。
(右から3番目の人はマザッチョです)

向かって右側のフラスコ画。


『足萎えの治療とタビタの蘇生』マゾリーノ 
これも聖ペテロの奇蹟のエピソードを表したもの。

聖書のエピソード(過去)の絵に、1400年代のフィレンツェ街の風景(画面後方の建物や中央の二人組みの貴族)を組み込むことで、過去と現在を繋げよりリアリティーをかもし出すという手法は、このブランカッチ礼拝堂のフレスコ画以降、盛んに行われるようになりました。

『ネロ帝の前の聖ペテロと魔術者シモン・聖ペテロの磔刑』 
フィリッピーノ・リッピ

右半分の絵はネロ帝に審問を受ける聖ペテロ、その後、左半分の絵に移り、聖ペテロは逆さ十字架に掛けられます。
十字架に掛けられる聖ペテロの右側の3人の人物のうち、まん中のこちら側を見ているのがフィリッピーノ(当時24歳)、右側の横向きの人物がボッティチェッリ(当時36歳)だと言われています。
一番右端のこちら側を見ている人物(左画像)も、フィリッピーノです。

『楽園追放』マザッチョ
『アダムとイヴ』 マリゾーノ

『楽園追放』はそれまでの形式的で平べったい中世の絵画から、生々しい人間の表情を描いた画期的な作品として他の画家にも大きな影響を与えました。
っていうか、思い切り裸なので日本人のわたしは最初ひきまくりでした。
でも、フィレンツェにいると感覚マヒします。
これは芸術なので。
なんにしても、3面に広がるフラスコ画は素晴らしい。のひとこと


絵は静かな中で鑑賞したい。人が少なくて良かったです。


教会回廊部分。


フラスコ画自身にも感動しますが、500年以上前に描かれた絵が今も美しいまま残り続けることに感銘します。
描いた人の魂が生き続けているようです。


とても素晴らしいフラスコ画でした。

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