03
(火)
12:23May
12:23May
最近読んだ本
「青の炎」(貴志祐介)を読んで、ブックオフで選んだ本って意外にヒットするのねと思ったのでブックオフ通い。
「白砂」鏑木連
苦労して働きながら予備校に通う20歳の女性、小夜が自宅アパートで殺害された。中年男性の目撃情報や口座に大金の振込があることから援助交際のかかわりが浮上するが、つつましい暮らしぶりからは違和感が感じられた。小夜は父母をすでに亡く、なぜか祖母は頑なに小夜の遺骨を受け取らない。浮かび上がってきたのは、舞い降りた奇跡に翻弄された女たちの人生だった。予備校生殺人の事件を追う刑事目黒が執念の捜査の末に見たものとは。
【感想】
ふつう。
ちょうど1年前、東京出張の帰りに羽田空港の書店でハードカバーの「白砂」を見て、読みたいなーと思ったけど、ハードカバー重いし、高いし、本棚でも場所とるので却下。
この度、ブックオフで100円でゲット。
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「その時までサヨナラ」山田悠介
大手出版社に勤める森悟は、すべてを犠牲にして仕事に打ち込んできた。離婚を待つばかりだった悟のもとに別居中の妻子が、旅先で列車事故に遭遇した連絡が入る。仕事のことしか頭にない悟は、奇跡的に生還した息子を義理の両親に引き取らせようとするが、亡き妻の親友という謎の女の登場で、事態は思いもかけない展開を見せ始めた。はたして彼女は何者なのか。そして事故現場から見つかった結婚指輪に、妻が託した想いとは。
【感想】
やっぱり泣ける。
死んでないからどんな気持ちになるかわからないけど悲しい。と亡くなった妻目線で読みました。
刑事もの、殺人絡みの小説が多い中、ファンタジー恋愛小説。
今、調べたら「2012年泣ける本1位」、2012年にWOWWOWでドラマ化されてた。
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「父からの手紙」小杉健治
家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。失踪した父から誕生日のたびに途絶えることなく送られてくる手紙、そこに隠された意外な真相、そして家族の絆。 十年が経ち、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。姉弟の直面した危機に、隠された父の驚くべき真実が明かされてゆく。
【感想】
読んでる間はとても面白くて、一気読みしたいくらいサクサクだったけど読み終わって脱力感。。
失踪した父の行動がわたしには悲しすぎる。
2007年にテレビでドラマ化されてた。
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「愛の年代記」塩野七生
イタリアの中世末期からルネサンス期における、さまざまな「愛」のかたちを描き出した9編を収めた短編集。『ローマ人の物語』や『海の都の物語』などで、イタリア史の魅力をあますところなく書きつづっている著者の初期作品。
【感想】
イタリア好きなので塩野七生の本はちょこちょこ読んでる。
1500年~1800年ころのイタリアは、ローマ法王庁、フィレンツェ共国国、ミラノ公国、ナポリ王国の5大国とベネツウィア、フェラーラなど今のイタリアの都市などの小国が入り乱れてた。
当時のイタリアの結婚事情やサディスティックな面が興味深かった。怖かったっていうか。
っていうのが、不貞をしたら生きたまま壁に生き埋めにされたり、死ぬまで牢獄に繋がれたり。
今でもイタリアでは古い建物を壊すと壁の中から白骨が見つかることがあるんだって。
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「イタリアからの手紙」塩野七生
芳醇なるブドウ酒の地中海。死んでいく都、ヴェネツィア。生き馬の眼を抜くローマ。だましの天才はナポリ人。田園風景に、マフィア。イタリアの飽くまで美しい風光と、奥が深い歴史を綴ったエッセー集。
【感想】
まだ読んでる途中で「黒い家」を読み始め、その後別の本を買いに行き、放置中。
でも、イタリアの地図見ながら読むと面白いから、そのうち読むつもり。
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「黒い家」貴志祐介
若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまうが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。
第4回(1997年)日本ホラー小説大賞大賞受賞作。
【感想】
「青い炎」が良かったから読もうと思った。
けれども、映像が浮かんできそうなくらい気持ち悪くて怖かった。
1999年に森田芳光監督、内野聖陽、大竹しのぶ主演で映画化。
2007年には韓国でリメイク版が制作。
貴志祐介って売れっ子なのね。(今更・・笑)
映画化のキャスト見たら、なるほどー、ぴったり?見たいと思ったのでDVD借りに行くことにした。
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「天使のナイフ」薬丸岳
生後5ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ3人は、13歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。4年後、犯人の1人が殺され、桧山貴志は疑惑の人となる。確かに殺してやりたいほど憎かったが、自分は何もしていない。貴志は事件後和也らがどのように過ごしていたのかを知りたくなり、関係者らを訪れるが、思いもよらなかった事件の真相に触れることとなる。
第51回(2005年)江戸川乱歩賞受賞作。 薬丸岳デビュー作。
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【感想】
本を手に取ってあらすじ読んだら主人公の名前が「貴志」で、作家「貴志祐介」と同じだった。名前が偶然にも同じ=読まなくては、と思い購入。
よくこんなに複雑に絡み合ったストーリーを考え付くなって思い続けながら読みました。
一気読みしながら、でも途中珈琲飲んで休憩しないと息きれしそうなストーリー展開。
少年犯罪において、被害者の存在を無視して少年だけが幸せに更生の道だけ開かれるなんて。。
そこに思いがおかれて読んだかな。。
少年法を考えるとき、いつも光市の事件を思い出します。
あの事件の被害者の姿勢は立派なものだったと。
少年法について考えさせられる一冊でした。
まあ、そんな感じで本読んでた。
今日は雨。
今すごく降ってる。
最近のお天気の変わり具合には気持ちがついていけないわ。
大気が気まぐれ
